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ウェディングケーキをアニメキャラクター型にしても大丈夫?【解説資料付き】

【この記事は2021年11月10日現在のものです】


11月9日付毎日新聞等の報道によれば、人気アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターを模したケーキを無断で販売していた自営業者(34)が、著作権法違反で書類送検されました。この自営業者は2年間で約430万円を売り上げていたとのことです。

※詳しくは↓


BRIGHTには以前から「ウェディングケーキをアニメキャラクター型にしても大丈夫?」という質問が多く寄せられていましたので、改めて考え方を整理します。


1.無断でアニメキャラクターを模してケーキを作るのは何が問題か?


権利者の許諾のないまま人気のアニメキャラクターを模してウェディングケーキ等を作る行為は、主に以下3つの観点から問題になり得ます。


まず、今回の事件で問題となった著作権です。

アニメキャラクターを作った人に帰属する権利で、無断で複製したりすると権利者から損害賠償請求をされるのみならず、今回のように刑事事件に発展することもありえます。


次に、他人のブランドに勝手にただ乗りすることを禁じる不正競争防止法上の問題に発展するリスクもあります。


最後に、そのアニメキャラクターがケーキ類の領域で商標権の登録がされていた場合には、この権利の侵害が問題となる場合もあります。


★4分16秒でわかるBRIGHTの解説動画はこちらから↓

https://youtu.be/R-HsH3EgVJY これらに共通して言えることは、法律は、他人の創り上げた価値(知名度やブランド、その他色々あり得ます)を「ただ乗り」することは許さない!という考え方です。今回のように刑事事件に発展するケースすらあります。 これについては「どうしてそんなに厳しいの?」と驚かれる方もいらっしゃるかと思いますが、人気のアニメキャラクターが誕生するためには、それを作った人のみならず、通常は出版社やテレビ局、アニメ会社等が莫大な投資をする必要があります。彼らにとってアニメキャラクターそのものが大切な「商品」なのであって、「それを無断で使用されるのは見過ごせない!」という考えになることは当然とも言えます。 2.それではブライダルの現場はどうしたらいいのか? それでは、新郎新婦から「アニメキャラクターを用いたウェディングケーキを用意したい」というニーズがあった場合、すべてお断りしなければならないのでしょうか? ここは工夫次第のところがありまして、ひとつの解決策としては 『ケーキそのものをアニメキャラクター型にするのではなく、お客様が持ち込まれた市販のぬいぐるみ等をケーキに添える』 という方法があり得ます。 この方法だと、ホテル・式場自身がアニメキャラクターを用いているわけではないことは明らかですし、ケーキとぬいぐるみは全く別の存在であることも明白なため、権利の侵害といった話には原則としてならないのです。 ただ、ぬいぐるみを大量に持ち込んでの演出は・・・となると、そこはバランスの問題でして、微妙なニュアンスをお知りになりたい方は下記の動画解説をご確認ください。 ★5分04秒でわかるBRIGHTの解説動画はこちらから↓ https://youtu.be/1etjFp4SGrs ブライダル業界においては「ウェディングケーキにおけるアニメキャラクターの取扱い方」は以前から関心の大きなテーマで、BRIGHTではそれをまとめて解説した資料をご用意しています。

★解説資料はこちらから



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