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BRIGHT NEWS vol.125 映像商品「DVD納品」から「オンライン納品」への変換へ向けた取り組み本格化

【この記事は2023年8月3日現在のものです】


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【目次】

TOPICS

映像商品の『オンライン納品』一般化への最新情報 *************************************************************



TOPICS 映像商品の『オンライン納品』一般化への最新情報


結婚式に彩を加え、また思い出を将来に残すという大切な役割を担う「映像商品」

ブライダル業界において、その納品方法はずっと「DVDでの納品」が主流でしたが、今や「自宅でDVDが再生できない」という新郎新婦も多く、この方法はそろそろ限界にきているという声も少なくありません。


「ではオンラインで納品することは出来ないのだろうか?」

当然ながらこうした声があがってくるのですが、そう簡単にはいきません。

なぜなら、オンライン納品の実現には、映像商品に使用される楽曲に関する『音楽著作権』をどう処理するのかという問題をクリアする必要があるからです。


ご存知の通り、使用される楽曲の著作権・著作隣接権が消滅または放棄されていない限り、楽曲とともにプロフィール映像や記録映像をオンラインで納品するには特別な権利処理が必要となり、もしそれを怠ると権利侵害となります。

この点については、すでにJASRAC、NexTone、日本レコード協会は使用料リストと申請窓口を用意しているのですが、まだ1つ高いハードルが残っています。


それは、日本レコード協会が課している「オンライン納品には、いつ、誰に対して納品したかを把握できる機能を備えた『自社の独自サーバー』を用いなければならない」(=YouTubeやVimeo等の動画投稿サービスや、一般的なクラウドアップロードサービスを用いて納品してはならない。)という規制です。


大手の事業者さんであればともかく、中小規模の事業者さんにとっては『自社の独自サーバー』を開発するのは相当な負担が伴います。

このため

「もうDVD納品は古いのでは?」

「オンライン納品の方がお客様も喜ぶのでは?」

といくら事業者が考えても、なかなか踏み出せない現実がありました。


「何故そんなに厳しい規制が!」

と私たちブライダル事業者としては当然そう思うところですが、レコード会社からしてみたら、自らの手を離れて管理楽曲が不特定多数に配信・納品されるという状況は事業上決して看過できないことであり、もし私たちが逆の立場にいればきっと同じルールを課すであろうと思える至極当然の規制とも言えます。


しかし、ついに、

こうした現状に風穴を開けるべく具体的な取り組みが始まりました。


以前にもご紹介した、私夏目が(僭越ながら)代表を務める

『ブライダル事業者のための音楽著作権申請代行機関

Bmas(ビーマス:一般社団法人ブライダル音楽申請システム)』

がこの度、音楽著作権管理団体と協議を重ねた上で、

【1】ブライダル事業者誰もが利用できる「オンライン納品」可能なサーバー機能

【2】市販楽曲を残したまま「オンライン納品」する際の音楽著作権申請代行機能

を兼ね備えたサービスの開発を、年内リリースを目途に開始したのです。


予定通りのサービスが完成すれば、各事業者が『自社の独自サーバー』を開発せずとも「オンライン納品」を行うことができるようになり、また利用楽曲について割引価格の使用料で申請することができるようになります。


Bmasは、音楽著作権の尊重を大前提にブライダルに携わるすべての事業者さんが今より「楽に」「安価に」オンライン納品ができる環境を創り出し、新郎新婦の「DVDではなくオンラインで納品して欲しい」というニーズにも応え、結果として事業者の皆様のコスト削減と顧客である新郎新婦の満足度の向上を実現することによりブライダル業界全体の発展に寄与したいと強く願い、ここ数年音楽著作権管理団体との折衝を続けてきました。

それが今、ようやく形になる目途が立ちました。 Bmasの新サービスについては「夏のブライダル法務セミナー2023」においても概要をご説明いたします。

ご関心ある方は是非ご参加ください。

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