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Q. 「契約書」と「規約」の違いを教えてください。

A.「契約書」と「規約」の違い、そして長所と短所についての私見をまとめます。 「契約書」は、一般的な企業間取引でも多く使用されるもので、個々の契約ごとに定められた契約内容を規定し、両者で合意した旨の記録を残す書面です。そのため、「両者で記名押印・署名捺印・電子署名がなされること」が前提となります。 長所としては、契約ごとに異なる条件を反映しやすいという点です。 短所としては、ビジネスライクになり一般消費者には仰々しい印象を与えるという点です。 「規約」は、主に一般消費者向けにサービスが提供される場面で多く使用されるもので、利用者に向けて一律適用される共通のルールを定めておく書面です。身近なものとしては、JRや地下鉄などの運送約款やホテル等の宿泊約款で、原則として利用者によってルールが変わらず、利用者からは「同意した」旨の署名をいただくケースが多いです。 長所としては、一般消費者にとってサービスを受ける際になじみのある形式であること、 短所としては、一般的に規約の他に申込書や同意書等が必要となる点と考えます。 ただ「契約書」も「規約」も、契約内容を正確に定め、同意した旨の記録を残す、という意味では同じ目的で定められ、同じ効果が期待されるものです。 全国の婚礼事業者の契約方法について統計をとったわけではないのですが、大手さんの一部が「契約書」形式を採用していることはよく存じておりますが、肌感覚では8割以上のプロデュース事業者も「規約」形式を採用している認識です。 理由としては、やはり「ブライダル全般」としては圧倒的に「規約」形式が多いのと、契約することに対する新郎新婦にとっての心理的重圧を軽減したいという意向が強いことにあるのではないかという印象です。 加えて、以下は個人的な意見ですが、「契約書」または「規約」に書いていないことは「法律」が適用されるという関係性がある中で(例として、コンビニでコーヒー牛乳を買う際に契約書は取り交わしませんので代わりに法律が適用されます。)、法律に規定されていることまで(同じことを)書面に記載すると、どうしても条文が増え、その文章も長文となってしまい、消費者(新郎新婦)にとって「なんだか怖い」「条項が多くて読みづらい」等のデメリットを与える面があるので、私としては出来るだけ「消費者も分かりやすい」ようにシンプルな書き方がよいのではないかと思っています。


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