Q. 【景品表示法】新規の来館者数を増やすために「抽選で〇組様に海外旅行プレゼント!」のような企画についてですが、「一般懸賞」「オープン懸賞」「共同懸賞」などの種類があるようですが、実現可能な方法はありますか。
- bright-law

- 5月30日
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A.懸賞については下記の通りです。
1)くじ引きやクイズ大会を通して一部のお客様のみに特典を提供する「一般懸賞」における商品額の上限は10万円と決まっておりますので、
10万円でカップルが海外旅行できるプランがあるなら可能です。
たとえば、ハワイ旅行であれば、この円安の時代の中で10万円でカップルがハワイを往復することは不可能です。したがって一発アウトとなってしまいます。
2)「一般懸賞」を複数の事業者共同で実施する「共同懸賞」であれば上限が30万円まで上げることができます。しかし共同懸賞の定義について消費者庁は
複数の事業者が共同して行う懸賞であって、次のいずれかの要件を満たす場合は、いわゆる「共同懸賞」として実施することができます。
1.一定の地域における小売業者又はサービス業者の相当多数が共同して行う場合
2.一の商店街に属する小売業者又はサービス業者の相当多数が共同して行う場合(ただし、中元、年末等の時期において、年3回を限度とし、かつ、年間通算して70日の期間内で行う場合に限られます。)
3.一定の地域において一定の種類の事業を行う事業者の相当多数が共同して行う場合
と定義しています。
*共同懸賞について | 消費者庁
上記の通りですのでたとえばですが、「グループ会社でのキャンペーン」という場合も該当しない可能性が高いです。
3)「オープン懸賞」は確かに上限額はないのですが、そもそもオープン懸賞とは、来場するかは関係なく「誰でも参加できる懸賞」なので、今回の趣旨に合致しないことになります。


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