top of page


Q. カスハラとまではいかなくとも、「入場のタイミングに対する認識の相違」「お料理の提供方法に対するご意見」 等々、明確な過失や運営上の重大なミスがあったわけではないけれど、感情的なご不満やご苦言を頂戴するケースがまれに発生します。このような場合、お客様へのご説明・対応としてどのような姿勢が望ましいか、また、金銭的なご対応においては、どの程度の返金額が妥当と考えられるか、ご意見を頂戴できますか。
A. . 「ブライダル業としてお客様からのクレームにどう向き合うのか」という課題に対しては、属するお立場から様々なご意見が噴出するでしょうし、BRIGHTとしてはあくまで「ブライダル特化の法律サービス提供者」としての立場からの意見を述べることしかできない点、何卒ご了承ください。 私自身は、世の中に様々な価値観があるからこそ定められているのが「法律」だと理解しているので、クレームが生じた際に 「法律に照らすとどう考えるべきかな?」 と考えることは、非常にフェアで、お客様に対しても誠実な姿勢だと考えています。 (逆に「当会場は」「当ホテルは」と自分たちの基準だけに照らして対応するのは、ある面では自分たちの価値観をお客様に押し付けているようにも見えます。) その上で「法律」的にクレーム対応を考えていきます。 まず、ご期待に沿えなかった場合にはサービス事業者としては「残念です」という意味で 「ご期待に沿えず申し訳ございません」と謝る姿勢には、私も全く違和感はありません。 問題はそれに「返金」や「お詫び金」などお金を伴う必要があるか、の判断です。 .
10月28日


Q. キャンセル料の発生について、規約では「挙式披露宴費用の見積額×〇%」と記載しています。ところが、お客様がキャンセルを伝えに来られた際に、「見積額を最低限の額まで減額してから、その金額に率をかければよいのでは」と主張されました。契約上、応じなければならない話なのかと思いましたが、何か対処法があれば教えてください。
A. この件はBRIGHTにもご相談を一定数いただくもので、いわゆる「キャンセル料を減らすための言いがかり」ともいえる事案です。 規約の文言だけを形式的に見れば、「見積額を減らしてから解約すれば解約料も減るのでは」という考え方も一見成り立ちます。ただし、それを防ぐためにわ...
9月22日


Q.施行前にSNS上に当施設に対する「許しがたいレベルのネガティブな投稿」をしているお客様に対して、施行後に備えて事前に対策を講じておくことはできますか。
A. SNSでの誹謗中傷は「カスハラ」の一種と見なされることがあります。 施行後のお客様からの追加のネガティブ投稿に備え、以下の対策を講じることが考えられます。 ①施行の徹底 打合せ内容を厳守し、お客様に「指摘される余地」を極力与えないよう、細心の注意を払って施行を進める。...
7月26日


Q.会社に対するSNSの誹謗中傷を削除できるのでしょうか。
A.日本国憲法で 「表現の自由」 が広く認められているため、単に「ネガティブな書き込み」があったからといってそれを消去することは極めて困難です。一方で「事実に反する投稿をして営業を妨害」したり、「スタッフ個人のプライバシーを侵害」したりするような書き込みであれば、法的な措置...
7月20日


Q.施行前のお客様が、SNSに当社に対し細かなクレームを投稿していて結婚式までサポートできるか心配なので「契約解除」をしたいと思っていますが可能ですか。
A. 法律上「解除権」は発生するのは、相手に契約違反があって、それにより契約の履行が困難になる、または契約の目的が果たせないような事情や、信頼関係が破綻したと認められるような事情が認められる場合 のみです。 今回のケースでいうと、現時点ではまだ結婚式の施行自体に問題がないの...
7月14日


Q. 当式場の横にマンションが建設され、景観が契約時と変わることが判明しました。工事は数か月後に開始される見込みです。工事中はクレーンが見えている状況が続きます。景観が損なわれてお客様からご指摘をいただいた場合は法的観点からどのように対応するのが好ましいでしょうか。こういった場合は先にお客様にご説明した方が好ましいでしょうか。法的観点も踏まえて教えてください。
A. 式場周辺環境の変化について、法的な見解をまとめます。 1.規約上の免責条項がある場合 貴社の規約に、「施設及び景観の保全・維持管理等に伴い、建物・植栽・室内の装飾品・器具・備品類の変更や修繕を行う場合があります。また周辺環境や眺望が変更される場合があることを予めご了承...
5月27日


Q. 5月に結婚式のお客様が8日前に破談でキャンセルになりました。その後、規定通りに請求書を提示し、支払期日までに支払う意思もありました。しかし、入金が確認されず、スタッフより連絡をしたところ、新郎側と新婦側で「支払い割合の決着がつかない」とのことでした。その後、支払いを促しておりますが、一向に進みません。この後の対応についてアドバイスをいただけますか。
A. 新郎新婦様のご都合での解約ですから、所定のキャンセル料全額を支払ってもらうのは当然ですし「破談にどちらの非が大きいか」の議論は、貴社には関係ありません。 また、貴社の規約に「この契約に関連するすべてのお支払いについて連帯してご負担をいただく」と明記してある場合は、貴社...
4月29日
BRIGHT NEWS vol.163 クイックリプライ「カスハラ顧客になんて言えばいいの?」カスハラ防止条例に基づいた具体的な言い回しとは
TOPICS (1)実際にカスハラが疑われるクレームが生じた時の具体的な対応策 今回は、 お客様対応において「東京都カスハラ防止条例」がどのように影響してくるか をまとめ、 同条例を活用した「具体的な言い回し」を提案 していきます。...
4月9日
BRIGHT NEWS vol.162 【4/1施行】「東京都カスハラ防止条例」を正しく知ろう<後編>
TOPICS (1)「東京都カスハラ防止条例」を正しく知ろう<後編> 「東京都カスハラ防止条例」は令和7年(2025年)4月1日より施行されます。 ブライダル事業にもとても大きな影響が及ぶ内容となっており、前回に引き続き、条例の本文と条例に付随して東京都から発表されたマニュ...
3月27日
BRIGHT NEWS vol.161 【ついに4/1施行】「東京都カスハラ防止条例」を正しく知ろう<前編>
TOPICS (1)「東京都カスハラ防止条例」を正しく知ろう<前編> 「東京都カスハラ防止条例」は令和7年(2025年)4月1日より施行されます。 ブライダル事業にもとても大きな影響が及ぶ内容となっており、以下の通り、条例の本文と条例に付随して東京都から発表されたマニュアル...
3月24日


Q. 【カスハラ対策】カスハラを牽制するために、契約書や規約の中でカスハラが疑われる場合には「厚生労働省の指針に照らして対応する」や「東京都カスハラ条例に基づいて対応する」という文面を載せるのは問題ありませんか?また、記載しても問題がない場合、「〇〇法〇〇条」等と具体的な条項を記載したほうがよいのでしょうか?
A. ひとつの有効なアイデアだと思いますし、もちろん法律上は問題ありません。 法律や条例の規定はわざわざ契約書に記載しなくても、それと異なる合意がない限り 適用されるのが原則ではありますが、お客様に対する事前告知または牽制という意味では...
3月12日


Q. 【カスハラ対策】電話でのクレーム対応中にお客様から問題発言が出始めたので途中から録音することにした場合、お客様にはその旨を伝えなくても問題ないですか?またそれを後から「勝手に録音された」「盗聴だ」などと言って更にクレームを受けた場合に適した回答があれば教えてほしいです。
A. まず、対応中の音声を無断で録音すること自体は(マナーとしては可能な限り事前に 断りを入れるべきとは思いますが)違法ではありません。 逆にカスハラが疑われる発言が続く際に無断で録音を始めることは、 厚労省のマニュアルでも例示されているぐらいです。...
3月8日


Q. 精神的苦痛に相当する金額の相場観は、都度発生する内容によって異なるかと思いますが、その基準は会社判断で妥当な金額を提示して問題ないのでしょうか。
A.ご理解の通り 「精神的苦痛に対する対価」 は案件ごとに裁判所が判断するものです。 したがって事業者としては「最大限考慮してこの金額をご用意いたしました。」 とお伝えするしかありませんし、その額に納得がいかないお客様は「訴訟をするしかない」...
3月2日


Q. 当ドレスショップでは、店頭にてお客様にドレスを試着しご契約いただいています。規約にクーリングオフの規定はないのですが、契約後に「クーリングオフを申出る!」「キャンセル料なく解除できるはずだ!」とお客様からお申出がありました。クーリングオフが適用されるのでしょうか?
A. クーリングオフとは、特定商取引法上で特別に規定された「訪問販売」「電話勧誘販売」、 宅建業法で規定された「不動産の売買」など一部の取引だけを対象に、一般消費者を保護 する目的で設置が義務付けられているものです。...
1月13日


Q.クレームに法律を用いて対応することが「悪い口コミ」につながらないか不安が残ります。注意すべき点はありますか?
A.確かに、気分を害した一部の顧客がネガティブな口コミをするリスクは否定できません。 ただ、そもそもどんなに誠意をもって対応してもネガティブな口コミをする方はいますし、 仮に1件ネガティブな投稿があったとしてもそれだけで消費者が「契約はやめよう」と判断...
1月10日


Q.クレーム発生時に過大な返金要求をされた際に、どう誠実に説明してもご理解をいただけないケースがあります。「クレーム時の返金の考え方」をBRIGHTのセミナーで学びましたが、それをどう活かせばよいでしょうか。
A.これはあくまでBRIGHTの持論ではありますが、 クレーム対応のゴールを「お客様の納得」に置くのはやめたほうがよいと考えます。 なぜなら、もし「お客様の納得」にゴールを置いてしまうと、お客様のキャラクターや お考えによっては永遠にゴールまで到達できないことも...
1月7日


Q.例えば、自然災害等により結婚式の開催ができなくなった場合、申込時の申込金や、開催直前にお預かり済みの前金は、一度すべて返金してから、請求が必要な内容を請求すべきでしょうか?それとも、いただいている前金から請求分を差し引き、残金を返金する形をとっても差し支えないでしょうか。
A.「支払い方」については相殺型であっても問題ないと考えます。 「結果として」それぞれの負担が法律の通りになっていれば 「その方法が」問題になることは考えにくいです。 なお、これらの法律のルールは契約上別のルールがあれば そちらが優先適用されるもの(任意規定)なので、...
2024年12月12日


Q.お泊りになった宿泊者様からチェックアウト後に当ホテルに対するネットサイトへの口コミ投稿がありました。どう対応すべきでしょうか?
Q.お泊りになった宿泊者様からチェックアウト後に 当ホテルに対するネットサイトへの口コミ投稿がありました。 どう対応すべきでしょうか? 投稿内容は、「宿泊した初日から体が痒くなり、病院にいったところ ダニであると診断され、ホテルの部屋にダニがいたのではないのか、...
2024年12月5日


Q.「試食会が有償なんて予め聞いていない」「だから試食会には行くがお金は払わない」とそもそも任意参加の試食会について主張しているお客様がおっしゃっており困っています。
A.契約時に「試食会は無償」と案内しておきながら後から請求するのは論外ですが、 有償か無償かを明示していなかったから「無償で試食できるはずだ」という主張は、 本来レストランやホテルで食事をするのは有償なのが前提ですから無理があります。...
2024年9月17日


Q.当社の許可無く、お客様がSNS投稿に「当社の屋号(施設名)」を使っている場合、屋号を削除してほしいと依頼することは法的に可能ですか?
A.屋号を勝手に表示されることを「法的に」阻止できるかについては下記の通りとなります。 ① 商標権侵害を主張できるか? ⇒ 難しい。 商標権は商品やサービスの名称としての呼称を独占できる権利であるところ、 SNSに一般人が感想や口コミとして商標を表示する行為は対象にはな...
2024年9月11日
bottom of page

.png)
.png)

